ボディーガードになるには?
目次
ボディーガードに向いてる人とは?
ボディーガードに必要な資格はある?
ボディーガードに求められる能力とは?
ボディーガードになるには大学は行った方がいい?
ボディーガードの活躍の場は?
ボディーガードのお金事情は?
ボディーガードの下積みは何をやる?
ボディーガードのやりがいとは?
ボディーガードになるにはどうすればいいの?
特別な能力が必要?
謎が多いボディーガードの仕事について、このページでは解説しております。
ボディーガードに向いてる人とは?
人を守る仕事だからと言って、特殊な能力をもっていないと目指せられないというわけではありません。
ボディーガードも人と人との仕事。まずは信頼できる人なのか?が大前提となります。
責任感がある人
ボディーガードは人を守る仕事です。自分が頼られているという自覚を持ち最後まで仕事をやり遂げる人が良いです。
マナーがある人
ここで伝えたいマナーというのは、ビジネスマナーや作法だけのことではなく人としてのマナーも求めています。
ボディーガードは個人プレーではなく、人との繋がりが大切な仕事です。
なので、
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誰に対しても挨拶がきちんとできる人
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時間を守る人
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コミュニケーションが普通に取れる人
などは基本中の基本となります。
性格が明るいとか暗いとかはまた別で、デリカシーがあって思いやりの気持ちを持って人と接する事ができる人が信頼されやすいです。
口が堅い人
今はSNSで気軽に自分の言いたい事を匿名で言える時代です。
しかし、匿名だからといって何でも外部に漏らして良いとは限りません。
ボディーガードは保秘義務が徹底していないといけない仕事
なので、仕事の愚痴、人との関係(特に悪口など)を口でもネットでも言わなきゃいられない人は難しいでしょう。
ボディーガードに必要な資格とは?
日本でボディーガードの実務のために必要な資格というのは今現在ありません。
しかし、ネット等で検索すると出てくる国際何とかという、海外でも通用しそうな名前の警護の資格が出てくると思いますが、そういった資格はすべて民間の資格で国家資格ではありません。
なので、そういった資格を取得したからといってボディーガード業務を行っている会社が人材確保のために注目するということはありません。
ちなみに、警護には「警備員指導教育責任者(4号)」という国家資格が1つだけ存在しておりますが、この資格は実務のための資格ではなく、名称の通り警護の教育、指導をするたに必要な資格です。
ボディーガードになるために直接関係する資格はありませんが、自分の強みとして語学やパソコン、武道の資格を各自で取得するのは良いことだと思います。
ボディーガードに求められる能力とは?
危機管理能力
人を守る仕事ですから、ボディーガードは誰よりも危険に敏感でないといけません。
危険はすぐに対処できるように様々な方法を事前に準備できるマメさが大切です。
正しい警護スキル
これは当たり前です。警護という人を守るための基本、応用が身に付いていないとできません。
ですが、この警護力は本学のような警護のプロが指導者である専門の教育機関で学ばないと身に付きません。
なお、会社で「警護を一から指導しますから未経験大歓迎!」みたいに書かれている求人もありますが、実態は一から警護の指導ができていない、いや、できないのが実情です。
ボディーガードの仕事は専門職です。先輩のやっているところを見てるだけで、ちょこっと指導を受けただけで出来る仕事ではありません。
人の命にかかわる仕事、しっかりとした教育を受けた人でないと危なくて任せられません。
ボディーガードになるには大学は行った方がいい?
大学は学術を高める場所です。今よりももっと知識を深めたい、教養を身につけたいという方は大学に行くことは意義があると思います。
逆にボディーガードになりたい!という目標がすでに定まっている方は、ボディーガードの養成スクール等に通った方が目標の近道になります。
但し、大学で勉強をして、知識を得てからボディーガードの道に進むことも良いと思います。
ちなみに、進学ネットなどで「ボディーガード、SPになるのにおすすめの大学」などを記載したサイトがありますが、サイト上で該当した大学ではボディーガードのスキルを一から学ぶ教育はされておりません。
ボディーガードのお金事情は?
ボディーガードは自分を盾にして人を守る仕事なんだから高額収入でしょ?
そういう気持ち、わかります。
収入に関しては、
ボディーガードの下積みは何をやる?
もちろんボディーガードにも下積み期間はあります。
どんなことをやるのか?
実は、ボディーガードの仕事は「人を守る」ことですが、その仕事をするのには様々な活動が必須となります。
どんな活動かというと…
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施設の構造を知る(警護対象者が行く先々の場所や建物を検索するため)
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交通の整備も行う(車を使用することが多いため、事故等に巻き込まれないため)
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貴重品も扱う(対象が人と物の違いでも、扱い方や守る考え方は同じ)
という作業も行います。
そう、ボディーガードはセキュリティ業務のすべてを凝縮した仕事なんです。
なので、ボディーガードの仕事とセキュリティ(警備)の仕事は違うのではなく、ボディーガードの仕事もセキュリティ業務の一つということです。
なので、まずはセキュリティ業務を経験して、社会人として大切なことを学び、マナーを身につけてからボディーガードの仕事をした方が良いと思います。
これは民間だけでなく、警察も同じです。
SPは警視庁の「警備部警護課」の名称の通り、警備部の部署の一つです。
なので、SPの方々も警察での警備業務を経験して、成績等と築き上げて配属されています。
ボディーガードの活躍の場は?
日本でボディーガードの仕事ってあるの?
この質問、よくいただきます。
日本が他国に比べるとまだ治安が良い方なので、多くの方がそう思われていらっしゃるみたいですが、今はSNSが普及し、ネットニュースなども合わさって、ちょっとした問題でも情報がスピーディーに広範囲に公の場にさらされる時代です。
著名人だけでなく一般人でも他人事ではありません。
実際ボディーガードを必要としている方々は皆様が想像するよりも多くいらっしゃいます。
そもそも、ボディーガードとは民間で活動している身辺警護員のことを指します。
ちなみに、警察の身辺警護員は「SP」と呼ばれ、「警視庁警備部警護課」に所属している警察官のことを言います。
日本でボディーガードの仕事をしている人は2種類に分けられます。
①会社所属のボディーガード
日本のボディーガードに多いのがこちら。
会社(警備会社、)に在籍していて、会社から指名され身辺警護業務を担当している社員です。
会社に在籍しているボディーガードは、会社にお客様から依頼が来る、または会社から営業をかけてボディーガードの仕事を受けます。
そして会社から「この人の警護をお願いします」と言われ、その人のボディガードを担当します。
どんな方から依頼がくるか?
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企業から(役員の警護依頼として)
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芸能事務所(著名人の警護として)
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トラブルを抱えている一般の方々(ストーカー・DV被害者など)
また、営業をかける際は、直近のニュースなどで騒動の渦中にある人や企業、組織をチェックしたりします。
②フリーランスのボディーガード
日本でもフリーランスのボディーガードがいます。
フリーランスになると、そのボディーガードに直接依頼が来る、または自ら仕事を取りに行く(営業)業務もします。
そう聞くと、かっこいい、会社に遠慮なく自由にボディーガードの仕事が出来る!と思われますが、フリーランスのボディーガードになるには、経験を積んで実績がないと食べていけないので、初心者からなることは困難です。
ボディーガードの世界で実績があれば、指名で仕事がきますし、企業から専属のボディーガード兼危機管理業務の役職をお願いされることもあります。
ボディーガードの活動場は依頼人による
ボディーガードはどういったところで活動するのか?
これは依頼人の仕事や生活環境によって変わります。
企業の社長をお守りするのであれば、会社もしくは移動する個所にボディーガードも随行する
ストーカー、DVの被害者をお守りするのであれば、通勤・通学時の区間もしくは自宅外で警戒するなど
時間や期間もすべて依頼人と相談して決まります。
著名人などの方だと講演やライブをする時にステージ内外でボディーガードの仕事をすることがあります。
ボディーガードは守る人を選ばない
〇○さんのボディーガード以外はやりません。
こういった守る対象者を選んで仕事をするというのは、ボディーガードでは御法度です。
ボディーガードも人間ですから、憧れの人や尊敬する人もいらっしゃると思います。
人を守る仕事だからこそボディーガードが守る人を選定する事になれば、本当に困っている人をないがしろにしてしまいます。
これは別の仕事にもあてはまる事案だと思います。
例えば、医者や看護師、美容師だって人を選んで仕事はしません。
「ボディーガードは自分を楯にして人を守る仕事だから権限が普通の人より大きくて当たり前!」みたいな意見もあるかもれませんが、ボディーガードの仕事を目指す方は、これは絶対に行ってはいけません。
ボディーガードのやりがいとは?
やりがいは、人から感謝される、これに尽きます。
ボディーガードは警察や弁護士とは違いトラブルを根本的に解決する仕事ではありません。
ですが、不安で心配でどうしたらいいのか、そういった時に直近で依頼人の力になれる。
依頼人の身体生命だけでなく精神面でも大きな力になれる、そういった仕事です。
直接「ありがとう」と言われるのはボディーガードの仕事をして嬉しい事の1つです。