こんにちは。
一年生も身辺警護を学び始めて1か月半。
この1か月半で座学と並行し実習授業では、
徒歩移動時における警護
車両乗降時の警護
警護車両運転
そして警護依頼者側より入手した行動予定に基づいて下見を行い、警護計画書を作成し、警護チームとしての打合せ。
さらに警護対象者の行動予定に沿った身辺警護演習。
いよいよ最近では実践的内容の授業に入ってきました。
今回は「警護対象者の行動をうかがっている者」(襲撃の前段階)を仕込んで実習授業を行いました。
つまり警護中、警護対象者の姿あるところに何度か同じ人が居るわけです。
それに気付くか?というわけです。
学生は、そんなミッションであるということを知らされていません。
もちろん学生の見ず知らずの人が、警護対象者の行動をうかがっている者役です。
この日の実習では4か所の行先地。
警護対象者の様子をうかがう役は、民間警護の世界でこの会社を知らなかったら潜りであると言ってもよいほど有名な、国内屈指の警備会社の方にご協力いただきました。ありがとうございました!
いざスタート。
(様子をうかがう役は)
まずは出発地(SP学院)前の路上をちょっとウロウロ。
一つ目の行先地の美術館で警護対象者役(元警視庁SPの本学講師が務めました)の周辺をウロウロ。


二つ目の行先地のランチ店舗では警護対象者役が入店した後に同店に入店。
三つ目の行先地の図書館でも…
四つ目の…
なんと行先地すべてに!!!
これを読んでいる皆様は、“さすがにそれは気が付くだろう”と思ったかもしれません。
しかしこれがなかなか気付かないものなのです。閑散な場所ばかりならば気付くことができても、多数人が行き交う場所になると訓練されていない警護員ではまず無理です。
様子をうかがう側もバレない様に警戒をしながらですし。
さあ、このミッションをクリアした学生はいたでしょうか…それは「検証」の授業で確認します。
「検証」の授業とは、本学では警護演習後には、必ずその警護活動の見直し作業を行います。
・実施した警護活動の問題点
・問題点の原因追及
・その改善策
等を検証・考察するのです。

身辺警護活動の上達に近道はありませんが、この作業こそがスピードアップの秘訣なのです。
Comments