top of page

こんにちは。


ここ最近の授業についてご紹介です。


まず、1年生です。

1年生は入学から1カ月が経ちました。

現在は警護の基礎であり、大切な土台となる警護の実査、計画に取り組んでいます。

身辺警護の計画会議

※本学は授業中スマホでのメモや検索などを許可しております。


いくら体力や腕力に自信があっても、実査のやり方、計画の立て方が不十分であり、実用性ある警護計画書を作成出来ないのであれば本来身辺警護は成立しません。

そんな警護の基本的な作業ですが、じつは多くの現役警護員が「よい警護計画書」を作成できていません。


安倍元総理の事件を契機に、警察での警護では現場の警護員が作成した警護計画書を、採点チェックする警察官(ほとんどが警視庁警備部警護課経験者)が存在していることからも明白です。


警護計画

本学では学生の作成した警護計画書を講師がチェックするのは当然、2年生のチェックも受けます。


実査、計画が出来たなら、次はいよいよ警護の実践に移ります!



2年生は…

2年生は時には1年生の指導も行いつつ、引き続き警護実習を行っています。

警護実習前の打ち合わせの様子をパシャリ

警護実習

入念に且つスピーディーに準備していかないと実務では通用しません!


以上、最近の授業についてでした。


こんにちは。


今年の冬は暖かい…なんて思ってましたが、なんやかんや寒いですね。


寒くても暑くても、警護の実習は関係なく実施しております。


最近の実習にて

車に警護員
車内の警護員をパシャリ撮影


警護の訓練
移動中をパシャリ、警護員に見られました!後方警戒もしっかりしています!!

身辺警護
都内の新大久保で女性の対象者を警護

身辺警護の実践
鉄板入り鞄の使い方を実践…痛!

警護技術は、訓練を繰り返し行うことによって誰もが身に付けることが出来ます。

そして、訓練はやりっぱなしで終わらすのではなく、見直し、検証を行うことが上達への鍵となります!

こんにちは。


今回は身辺警護の理想の形についてお話します。


理想とは

謎の警護海外神話

身辺警護について、よくネットでは

「警護なら海外!」、「海外の警護は日本とは全く違う、日本は平和ボケしてて訓練も考えも甘い!!」

みたいな声がチラホラと見かけます。

昨今、安倍元総理、岸田総理の襲撃事案が立て続けに起きましたから日本の警護に対して批判的な意見があるのは仕方ありません。


でも、実は何年も前から海外の警護を絶賛する「警護海外神話」を根拠なく持っている方がいらっしゃるようで…

ぶっちゃけますと海外でも警護の失敗事例は多くあります。大統領クラスの方が被害に遭ってしまったことも。

例として、フランス マクロン大統領が男にビンタをされた事件

画像参照:朝日新聞デジタル

本当に海外の警護は最強!なのか?

しかし、海外の警護が良く見えるのはちょっとわかる気がします…

なぜなら、日本の身辺警護には無い身辺警護の理想の形が見えるから。



身辺警護の理想の形とは

よくアメリカのシークレット・サービス(以下SS)は凄い!なんて言葉を聞きませんか?

なにがどう凄いのかを挙げられる人とは、なかなかお目にかかりませんが(笑)


ただ、アメリカの大統領とSSの関係性は日本には無い、正直理想に近い形だと思います。


どんなところが理想なのか?

それは、大統領がSSのアドバイスをどんな状況下でも聴くんですよね。

それって信頼関係が出来ているからだと思います。

大統領とSSの関係性がわかる一例がこちら。

アメリカ大統領の警護
画像参照:BBCニュース

上記写真はトランプさんが大統領だった時の頃。

大統領が記者会見中にいきなりSSが割って入ります。そしてトランプ大統領に耳打ちをし…その後大統領は唐突に記者会見室を後にします。

もちろん記者はわからないため「何が起きているんですか大統領」と質問。

記者会見中に退避

何があったのか?それはホワイトハウス近郊で銃撃があったから!


トランプ大統領はSSの誘導で一時大統領執務室に退避。数分後戻ってきて記者会見を再開しています。

そして、トランプ大統領は記者にこう言っています。

ホワイトハウスの外で発砲があった。皆さんも驚いただろうが、私も驚いた。警護隊がいるので、心配していない

この事件のニュースはこちらで確認してください


SSの判断力と大統領を守るという意識の強さが分かると思います。

記者だけではなく国民の見てる前で退避のアドバイス、さて日本の警護員の方はできますか?


ただ、SSが凄い!それだけでは無く、大統領の危機管理意識も強いと思います。

大統領がいなくなればアメリカという国の損害が大きく関わりますから当たり前と言えば当たり前ですかね…。

そう、警護は警護員の質と護られる側の危機意識も合わさることによってより高い安全を確保できるのです。


警護員の質、そして警護対象者の危機意識、これが合わさることが理想の身辺警護の形に繋がると思います。



『身辺警護の理想の形に近づくにはどうすればいいか』

警護員は警護対象者が安心して生活や仕事ができるよう危険事項だけでなく、不安や恐怖を取り除くという精神面での支えになることも重要です。

そのためには警護員は警護対象者に信頼をしてもらう。

これが第一だと思います。


信頼をしてもらえば、警護に対する希望やアドバイスを警護対象者は聞いてくれるはずです。

皆さんも信頼している人の言うことは聞きますよね?

それと同じです。


信頼してもうらうには警護員は何をすれば良いのか。

警護対象者を大切にする。

自分達の仕事(警護の仕事)を手を抜かない。

警護対象者とコミュニケーションを取る。

など


警護対象者に媚びへつらうとかそういうことではありません。YESマンになれ!ということでも全くありません。


身辺警護も人と人の関係です。警護の世界が特別ではなく、ビジネス全般で大切な事を警護員は当たり前のようにやらないといけない、という事ですかね。


bottom of page