こんにちは。
今回は、最近実施した警護の実技実習についてのお話です。
本学のブログでは、過去に襲撃者や不審者を仕込んで行った警護実習のブログを公開しておりますが…
今回も、こっそり襲撃者を仕込んで実技実習を行いました☆
過去のブログはこちら↓
お約束で、襲撃計画バッチリです!

襲撃者役は、もちろん!本学の卒業生にお願いしております。
卒業生且つ現役の民間ボディーガードなので、打ち合せがスムーズに行えます(^^)v
そして、襲撃者役の卒業生には必ずお願いしていることが有ります。
それは、「襲撃する場合は、その襲撃成功させてください。」
つまり、成功しないかもしれないと思えば襲わなくていいです
ということ。
実際の警護現場でも、襲う側は同じような判断基準で行動しているはずですよね。
さて今回はどうなるか?!
襲撃者は、時に警護対象者に接近し警護の隙をうかがっています。ここで隙あればやられてしまいます!

当たり前ですが、警護員は、襲撃者役が近くにいるだけでは、それだけをもって要注意人物とは認識しません。
が、
「この人、さっきも警護対象者の近くで見た人物かも…?」
と、ちゃんと訓練している警護員なら、あれ?という違和感が出てきます。
実技実習も続けていくうちに、警護員の警戒もだんだん強くなってきている…気が…する

襲撃者役をまた発見!

今回の襲撃ポイントの一つは、上の写真の建物を出た後、近くの駐車場付近でしたが、警護員の警戒が強く、隙が無いため困難ということで諦めました。
良い警戒をしていたってことですかね(^^)
しかし!!
これで終わりにしませんよ。
警護対象者が全ての日程を終了し学院に到着する前に、襲撃者は学院へ先回り!
警護対象者をSP学院の教室まで無事に送り届けて警護終了です。
学院へ先着している警護員がどう対処するか。
先着警護員は、襲撃者役を見つけた際に行動監視&「暑いですね」と声を掛けたとのこと。
声を掛けることは牽制にもなってGOOD!です。
ここで確認しておきますが、警護員と襲撃者役は面識有りません。
見ず知らずの人に声掛けしています。
また、同行警護員に怪しい人物がいることを連絡するのもGOODでしたが…
襲撃者役がいるのに、警護対象者を車から出して歩かせてしまった!

なぜだー!!!!!
不審と思ったから声掛けを行ったまではよかったのに、不審者の近くを通るという選択をなぜしたか。手厚くガードすれば大丈夫とでも思ったか…
だとしたら甘すぎます。
そんなギャンブルすべきではありません。
警護員の仕事は、戦う仕事ではありません。
危険を排除する仕事です。
排除できない場合は、そこから遠ざかることを第一選択にする仕事です。
「強さには自信があります」という人でも、100%勝てる相手なのかはわかりませんよ?
相手は武器を持っているのは当たり前でしょう?
複数犯の可能性はないの?
いざというときは対戦しようなんて軽々しく考えては絶対にいけません。
戦わずして危険回避することに拘るべきです。
後に今回の警護検証を行ったところ、安全性を高めるための手段・方法として色々と意見が出ました。
警護現場では、その場ですぐに判断をしなければいけない事が多くあります。
こういった経験や検証を行うことによって、正しい判断を短時間で行える警護員への成長が期待できます。