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こんにちは。


アメリカのトランプ大統領が来日し、安倍総理と大相撲観戦したこと覚えていますでしょうか?


今回はその大相撲観戦での身辺警護官(SP)の解説をしたいと思います。


まず、内閣総理大臣賞の表彰式にて

画像参照:日本相撲協会

土俵の端にいらっしゃるスーツの方が総理担当のSP(青まる)です。担当SPは基本的には国内外を問わず総理の行くところ常に同行し警護しています。


次に、アメリカ合衆国大統領杯の表彰式にて

画像参照:日刊スポーツ

総理担当SPの隣にいらっしゃる方が、今回のアメリカ大統領警護担当警護官のSP(赤まる)です。


あれ?

シークレット・サービス(SS)は土俵に上がらないの?


なんて思われた方もいらっしゃると思います。


日本での警護の場合、アメリカのSSではなく日本のSPが基本大統領の身辺警護を行います。

もっときちんと説明すると、

「日本の地では日本の身辺警護官が主体となって大統領をお守りする」

ということです。


もちろんアメリカのSSも警護活動は行いますが、あの両国国技館でトランプ大統領と共に土俵上に上がるということ(警戒位置)が身辺警護の世界では誰(どこ)が主体となって警護しているのかを物語っているのです。



さて、次は大阪でG20が開催します。

今回の両国国技館では、身辺警護ではありませんが大勢の民間警備の方々も警護に従事されていました。

G20でも警察だけでなく、民間の警備会社も出動します。

今や大規模警護の成功は、警察警備だけで成し遂げることは不可能となっています。


今年と来年は大規模なイベント等が日本で行われ、警護・警備は官民問わず引き続き大変です!

こんにちは。

一年生も身辺警護を学び始めて1か月半。


この1か月半で座学と並行し実習授業では、

徒歩移動時における警護

車両乗降時の警護

警護車両運転

そして警護依頼者側より入手した行動予定に基づいて下見を行い、警護計画書を作成し、警護チームとしての打合せ。

さらに警護対象者の行動予定に沿った身辺警護演習。

いよいよ最近では実践的内容の授業に入ってきました。



今回は「警護対象者の行動をうかがっている者」(襲撃の前段階)を仕込んで実習授業を行いました。

つまり警護中、警護対象者の姿あるところに何度か同じ人が居るわけです。

それに気付くか?というわけです。

学生は、そんなミッションであるということを知らされていません。

もちろん学生の見ず知らずの人が、警護対象者の行動をうかがっている者役です。


この日の実習では4か所の行先地。

警護対象者の様子をうかがう役は、民間警護の世界でこの会社を知らなかったら潜りであると言ってもよいほど有名な、国内屈指の警備会社の方にご協力いただきました。ありがとうございました!



いざスタート。

(様子をうかがう役は)

まずは出発地(SP学院)前の路上をちょっとウロウロ。

一つ目の行先地の美術館で警護対象者役(元警視庁SPの本学講師が務めました)の周辺をウロウロ。


警護訓練

身辺警護の授業

二つ目の行先地のランチ店舗では警護対象者役が入店した後に同店に入店。

三つ目の行先地の図書館でも…

四つ目の…


なんと行先地すべてに!!!

これを読んでいる皆様は、“さすがにそれは気が付くだろう”と思ったかもしれません。

しかしこれがなかなか気付かないものなのです。閑散な場所ばかりならば気付くことができても、多数人が行き交う場所になると訓練されていない警護員ではまず無理です。

様子をうかがう側もバレない様に警戒をしながらですし。


さあ、このミッションをクリアした学生はいたでしょうか…それは「検証」の授業で確認します。

「検証」の授業とは、本学では警護演習後には、必ずその警護活動の見直し作業を行います。

・実施した警護活動の問題点

・問題点の原因追及

・その改善策

等を検証・考察するのです。

警護の検証

身辺警護活動の上達に近道はありませんが、この作業こそがスピードアップの秘訣なのです。

こんにちは。


新入生が入学し、新たな年度がスタートしました。

本学では入学から卒業までで約1600時間、身辺警護に関して学びます。


その第一歩としてまずは身辺警護の基礎中の基礎である

徒歩移動時の警護

車両の乗り降り

の訓練です。



まずは、徒歩警護

徒歩警護訓練

まだスーツがそろっていないので私服で行っています。

徒歩警護訓練

徒歩警護は2年間かけて身につけていく重要な警護方法です。

一見、単純な活動に思われるかもしれませんが、実は学ぶ点が多くこれを「警護のプロ」レベルまでになるのはそれなりの訓練が必要なのです。




そして、車両の乗り降り時の警護訓練

警護車両乗り降り訓練

過去のブログでも紹介しましたが、車の乗り降りの際に襲撃に遭う事例が多くあります。

気をつけて警護しなければいけないポイントの1つです。


警護に従事した経験のある現職の警察官であっても、身辺警護の専門官である警視庁警護課の指導を受け、

『サミット警護の経験者もいたが、「初めて知ることばかり」と口をそろえた』~産経新聞より

このことからもしっかりと学ぶことがいかに大事かご理解いただけると思います。



これらの基礎をしっかり身につけているかどうかは、身辺警護員としての今後を大きく左右します!

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