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本日、警察庁が「令和4年7月8日に奈良市内において実施された安倍 晋三元内閣総理大臣に係る警護についての検証及び警 護の見直しに関する報告書」を公表しました。

安倍元総理警護検証

これを受けてまたテレビ報道されるのでしょう。事件直後は「警護の専門家」という立場で事件を解説されていた方々がおりました。


何をもって専門家と表現するのか、これは紹介する側のメディアによる判断になるのでしょうが、私の知る限り、例えば警護専門家として警視庁の警護課で勤務した経験のある者はだれ一人として出演していなかったと記憶しています。

私も取材は、とりわけテレビはお断りいたしました。その理由はこちらを一読ください。

中にはSAT経験者を警護の専門家と紹介していたものもありましたが、SAT隊員は警護について一般の警察官と大した変りはない知識のはずです。案の定「?」が多い解説だったと記憶しています。


この度公表された検証結果は、あくまで警察内部検証の結果です。公表していない(できない)部分も多々あるはずですが、検証に対する検証は、例えば民間でも優れた警護知識を持っている方も存在していますので、メディアの都合による警護専門家ではなく、少なくとも警護そのものの部分についての解説なりコメントなりはちゃんと警護を知っている方からの発信を期待したいと思います。

欲を言えば、これまでの検証も警察組織以外の警護専門家も入れて行えればより建設的なものになったのだろうと思います。


本学においても検証結果が公表された以上、気づいた点はこのホームページ内にて発していきたいと思います。


副学院長 伊藤隆太

こんにちは。


本学では危機管理能力向上のために盗聴器検索についても学びます。

身辺警護の危機管理

身辺警護活動では、危険人物を見つけ警戒する他に建物や部屋等の危険物検索も行います。

この活動は、警護対象者(護られる人)から危険を未然に防ぐためにとても重要なのです。

一般に危険物とは爆発物などを意味しますが、警護活動上は盗聴・盗撮機器も警護対象者の情報漏えいなどの危険があるという意味で、これらの物も危険物と見なします。

身辺警護と盗聴

警護の仕事

ボディーガードの仕事

盗聴器検索に使用する機器もさまざまな種類があります。

盗聴・盗撮機器の検索

盗聴検索機器

身辺警護では「もしかしたら…」という考えを持って活動することがとても大切です。

そのために、警護員は危機管理意識を一般の方よりも強く持っていないといけません。

このような授業を通して、身辺警護という仕事をよりリアルに学んでいきます。



今回は、ケルベロスという防犯用具をご紹介します。

有限会社 佐野機工HPより

黒色の帯状のものがケルベロスです。

金具の部分は刺又です。


ケルべロスは、優れた防犯用具として警察庁長官賞の受賞歴もあります。

ケルベロスだけでも使用可能ですし、刺又に取り付けて使用することもできます。刺又と合わせて使用すれば、相手との距離を保ったまま拘束することができます。


ケルベロス単独で

有限会社 佐野機工HPより

ケルベロス+刺又で

有限会社 佐野機工HPより

詳細は、有限会社佐野機工さんのHPからご覧ください。


防犯用具は、女性や年配の方でも使用できるものが良いですよね。

刺又は昔からある道具ですが、意外と制圧に力が必要…女性や年配の方の力では振りほどかれてしまう危険もありますし、使い勝手は決して良くありません。

ケルベロスはそういった刺又の弱点を上手く払拭できた防犯用具だと思います。


防犯用具も年々進化していますよね~

こういった防犯用具が揃っていれば安心感もあります。


但し、本当に大事なのは優秀な防犯用具を揃えることではありません!!

その優秀な防犯用具をきちんと使用できるために訓練を行うことです。

反復訓練を行い使いこなせるようになって、はじめて優秀な防犯用具の持つ本当の威力が発揮できます。


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