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警護と警備は違う?

こんにちは。

『警護と警備はどう違うのですか?』というご質問を受けましたので、今日はちょっとそのお話をします。

警護と警備の違い

「警護」と「警備」の言葉(漢字)の意味は国語辞典によると、

警護〜人・物などについて事故を防ぐため、警戒して守ること。

警備〜変事に備えて警戒し、防備すること。

と説明されていますが、本学では「警護と警備の関係」についてご説明させていただきます。


「警護」と「警備」は違うのではなく

「警備」の中に「警護」がある


のです。つまり警備というものを細分化すると、その一つが警護ということです。

警備の中には、ガードマン・万引きGメン・交通誘導など複数の仕事がありますが、警護も警備の中にある仕事の一形態です。

警備と警護の関係

警護をさらに細分化すると、その一つに身辺警護があります。

身辺警護とは、いわゆるボディガードのようなもので、主に警護対象者の直近で守っている警護員を指しています。


警察の警護で例えると、総理大臣が○○駅前で演説する際、総理の直近で守っている警護員(警視庁SP)が身辺警護員であり、○○駅前で聴衆の警戒をしている所轄の警察署や機動隊の警護員は行先地警護員となります。

この場合、現場にいる警察官は全員が総理の警護を行っているのですが、それぞれ役割が違うため警護を細分化した場合には上記のように分けられます。


民間警備業では警護のことを4号警護と言わず、4号警備と言います。

警備業で4号は警護の意味です。以前NHKで「4号警備」というタイトルの警護のドラマもありました。

また民間では、業として勝手に警備(もちろん警護も含みます)を行う行為は法令違反となるので注意してください。


ちなみに警察内では、

皇族をお守りする活動を「警衛」

政治家等の要人を守る活動を「警護」

としています。

警衛警備、警護警備というような言い方をよくします。


警察の警護部署の位置づけも

警察庁警備局警備運用部の中に警護室があり

警視庁警備部の中に警護課があり

民間でも

警備業の中に警護の仕事がある

のです。


警備の中の一部分が警護ということです。

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