拳銃で撃たれると…
- 身辺警護SP学院
- 20 時間前
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こんにちは。
民間警護員の実態をご説明するはずでしたが、予定を変更して、熊本県で発生したコンビニ強盗の犯人が、警察官に射撃を受けた件についてお話します。
この事件については、警察官が犯人に対して発砲した際の映像がテレビで流れた国内では非常に珍しいものとなりました。
無気力そうに見える若い犯人
右手には刃物
2名の制服警察官
1名の警察官は拳銃の銃口を犯人に向け
もう1名の警察官は盾(ジュラルミン製に見える)と警棒
二発の弾を犯人に向かって発射
一発は右足・もう一発は右肩に命中

SNSなどでは、
「当たったのに平気で立ってる」
「小さな拳銃だと威力不足ってことなのか」
「なんで犯人はうずくまったりしないでいられるのか」
というご意見も多く見られました。
そこで、少し解説いたします。
まず、拳銃で撃たれた人の話によれば撃たれた瞬間は、
「熱っ」
と感じたそうです。
これは人によってまた撃たれた部位によって違うでしょうが、「熱っ」という表現、なんかわかるような気がします。
その後遅れてジワジワと痛み出す。
また急所や臓器でなく、肩・腕・足のような部位を撃たれたからといって、動きが急に止まるわけではありません。
警察官に走って向かってくる者に対し、発砲したもののその勢いは変わらず突進してくるものだから、その警察官はてっきり外れたと思った。
しかし実際は、肩に命中し貫通していた、という話も国内で過去ありました。
そして今回の事件、警察官の拳銃使用は適切だったのか?
については、例によって元刑事等のコメントを報道各社で取り扱っていますが、本学の意見もお話しさせていただきたいと思います。
まず前提として、映像を見る限りは銃口の先に犯人以外の人の姿がなく、警告を発し、威嚇射撃を行い、でも犯人が刃物を向けたままの状態を継続した…今回の拳銃使用は適法適切であったと考えます。その上でですが、
あの状況で拳銃撃つかどうかは、その警察官次第です。
もっと言えば、拳銃を抜くかどうか、その警察官次第です。
その警察官が警棒で大丈夫と考えれば、ハッタリ目的(勿論この場合でも適法という点をクリアしていないとだめですが)で拳銃を取り出したとしても撃つことはしません。
警棒で十分対応できる。でも拳銃のほうが自分が危害を加えられることなく逮捕できる。だから拳銃を使う、とは考えません。警棒等で十分ならその方法を選択します。
つまり、撃った警察官は拳銃の使用が必要と考えたから使ったということです。
では拳銃使用の判断過程はというと、
警察官も様々です。腕っぷしに自信のある人ない人。足の遅い人早い人。逮捕術の腕前。拳銃の腕前。本当に差があります。
拳銃使用の要件がクリアされている場合、このような事情が作用されるのは致し方ないと考えます。
ただし今回のように拳銃使用の条件が整った現場ばかりではありません。大勢の人がいる繁華街のど真ん中で刃物持った相手に発砲できるのか、そういうことを想定すれば、これまでも行ってきてはいますが、拳銃を使用しないでも犯人を制圧できるように訓練することは今後も絶対に怠ってはならない点です。
*本記事は、警視庁警備部警護課(通称、SP)勤務経験者の監修のもと作成しています。




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